好きな人たちと一緒に働くという選択/神奈川県⇔富山県朝日町

 


このくらしの主:サカモト アヤさん(24歳)

神奈川県出身・在住。大学在学中、富山県朝日町での夏のイベント企画に携わり、卒業後もそのイベントを協賛する鎌倉のまちづくり会社に就職して朝日町に関わり続けている。月の半分は朝日町で暮らす二拠点生活中。

■サカモトさんの仕事(Facebookをご覧ください)
https://www.facebook.com/aya.sakamoto.169

 

サカモトさんのキーワード
#朝日町 #大和市 #20代 #まちづくり #地域活性化 #二拠点 #在宅勤務

撮影時期:2019年8月~9月


週末の夕方、富山県朝日町に向けて移動する。
住んでいる神奈川の大和市から朝日町までは新幹線と在来線を乗り継いで4~5時間。今回は2週間ぶりに朝日町に行くので、”みんなどうしているかな”とわくわくしながら新幹線に乗った。
朝日町に着いたら、仲の良いおじさんたちと町のスナックなどに飲みに行くのがいつものパターン。

 

 

 

翌朝10時、朝日町役場の商工観光課の担当者と打ち合わせ。
大学時代から関わっている毎年8月のヒスイ海岸のイベントのことをすり合わせる。

 

 

 

町役場を離れて、観光交流拠点施設のヒスイテラスで町役場の担当者と現場で打ち合わせ。
夏のイベントはこのヒスイテラスからすぐのビーチで開催する。ちなみに、ここは去年できた施設で、ヒスイ海岸の翡翠を鑑定するおじさんがいたり、イベントを行ったりしている。

 

 

 

ある日の夜、朝日町に住まいを持つ投資家の方が行った地域ビジネスセミナーをお手伝いに行った。
セミナーには地域ビジネスに関心のある富山県外の人、県内の中小企業担当者などが集まった。セミナーが終わった後で当日スタッフをした朝日町の人たちと打ち上げ。

この写真の右から二番目の方は、大学時代に朝日町に関わってからずっと良くしてくれる恩人のような存在で、社会人になって朝日町により深く関わるするようになった今も、色んな場面で助けてくれている。
自分が社会人になっても朝日町に関わり続けているのは、この町の人が好きだから。好きな人たちと働きたいから、朝日町に関わっていくことを決めた。

 

 

翌日、朝日町の人と町外の人との交流会が開かれた。
前日のセミナーの後で町外の人をもてなすために定期的に実施している。自分は地元水産物の商品開発をしているので、そのPRも兼ねて朝日町の海の幸を提供し、町外の方で料理ができる方が振る舞う、という形になっている。
県外や富山県内の中小企業の担当者などが集まっているので、交流だけでなくビジネスもここで生まれ始めている。

 

 

 

夏のイベント、海の家&ナイトシアターの本番を迎えた。
「海の家」としてさまざまな露店を出し、夕方からはナイトシアターを開催した。

イベントの運営をするなかで、大学時代は町役場の担当者の人としか関わってこなかったが、社会人になって初めて携わった今回は直接町の人と関わってイベントづくりをして、こんなに多くの人が携わっているイベントなんだということを実感した。
大学時代は滞在時間が少なかったが、今回は月の半分を過ごす中でイベントまでの間に町の人とも深く関わることができ、最終的に地元にきちんと密着したイベントになったと思う。結果、前回より来場者数が2倍になって、イベントの成功を感じることができた。

 

 

 

これはまた別の日。
町の人たちとバーベキューをした一コマ。マリンスポーツ好きの集まりで子どもから大人まで大勢の人と一緒に楽しんだ。
これまでは町外から来た者として町と関わってきたが、毎月長く滞在することによって、町の中の人としての視点も芽生えてきた。
町を内外から眺める視点を持てるようになったのは、自分としても大きな収穫だと感じている。

 

 

 

2週間が過ぎて、朝日町から神奈川に帰宅する。
これは黒部宇奈月温泉駅のホームからの景色。遮るものがなく、きれいな夕陽が見えていた。
朝日町から帰る時は、夏休みに訪れた祖父母の家を離れる気持ちと似ている。朝日町は自分にとって”第二の家”というような存在なので、帰る時は寂しい気持ちになる反面、次はいつ会えるかなとワクワクする。

 

 

 

この日は、神奈川で在宅勤務の日。
在宅なので、遅めの9時頃に起床する。はまっているスマホマンガを読んだり、お風呂に入ってゆっくりした後、10時から会社の始業に合わせて仕事を開始する。
月の半分は在宅勤務で家で仕事をしている。メールや電話で朝日町のイベント関係者とやり取りするのがメイン。

 

 

 

21時、家族で夕飯を食べる。
仕事は早くて18時、立て込んでいるときは20時くらいになる場合もある。夕飯の後は両親の晩酌に付き合いながら、おしゃべりする。夕飯の後は、基本的にリビングにいて家族とずっと話していることが多い。24時には就寝する。

 

 

 

この日は、イベントを手伝ってくれた学生時代の同期と報告書づくり。
みんな社会人になっているので休日に集まることに。大阪にも手伝ってくれた友人がいるので、オンラインで打ち合わせながら会計処理や報告書をまとめたりした。

 

 

週末は朝からネイルにいく。
ネイリストのお姉さんと話すことで、ストレス発散にもなる。

 

 

 

週末の午後、よく大学からの友達と女子会をする。これは女子会後のティータイム。
会話は仕事の話や恋愛の話などなど。朝日町ではおじさんと飲むことが多いので、同年代と同じ目線で話せるのは、自分を“もとに戻す”ような感じがする。

 

 

 

神奈川で好きな夕暮れの景色。
都会(神奈川)は情報量が多く、刺激的。それに対して地方(朝日町)は、時間がゆっくり流れていて、神奈川で得た刺激をゆっくり消化していく時間のように思っている。最近は朝日町でも町外の人に会うことが多くて刺激的にはなっているけど、基本的にはゆっくりとしていて時間の感覚がとても違う。二拠点だからこそ感じられるこのバランスが心地いい。

 

 

 

好きな人たちのために、自分のできることをしたい。今も朝日町の人たちが好きだから朝日町に関わりつづけているように、これからも好きな人たち・場所ができたら、その人たちを支えるような働きをしていきたい。

 

 

坂本さんの二拠点ぐらしは、朝日町と神奈川でのコントラストが強い。
朝日町では、町役場で打合せをして、その後はおじさんたちとスナックに飲みにいく。神奈川では、自宅で在宅勤務のためひとりで部屋にいて、息抜きにネイルサロンにいったり、女子会をしたり。それぞれのくらしには、もちろんメリットもデメリットもあるけれど、彼女はどちらも楽しそうだ。
インタビューのなかで、2つのくらしを往復することで、町を内外からみる視点を持てるようになったと言っていたのが、印象的だった。

この記事を書いた人:カトウシュン