故郷を近くに感じながら
北海道旭川
このくらしの主
シモノ リホさん(30歳)
北海道美瑛町出身・旭川市在住。美瑛町で生まれ育ち、結婚を機に旭川市に移住。現在は旭川市内の福吉カフェで働く2児のママ。
撮影時期:2018年4月~5月
朝6時頃、子どもたちを起こし、朝ご飯を食べる。
この日は和洋折衷。パンケーキに味噌汁という組み合わせ。
朝、保育園に送るのは夫の役目
8時頃になると、子どもたちは保育園に向かう。
朝、保育園に送るのは夫の役目。私は同じタイミングで仕事場に向かって家を出る。
旭川の中心部に向かって車で通勤。
正面にあるビル群が旭川駅。左手にある橋ができてから、家のある地域から旭川の中心地に行くのが楽になったが、それまでは迂回しなくてはならず、時間がかかった。この周りは空き地が多いが、開発が進んでいる場所。
美瑛出身の自分にとっては、都会的な風景
15分くらいで市内中心地の旭川駅前に着く。
ここは、3・6街といって飲食店が立ち並ぶエリアで交通量も多い。
美瑛出身の自分にとっては、都会的な風景。
9時までに職場の福吉カフェに到着する。
カフェは旭川市の文教地区にあり、大正時代に建てられた歴史的建造物をリノベーションしたもの。地元旭川や道内の食材を使ったオリジナルスイーツなどを提供している。この時間帯は開店準備中。名物のトキワ焼きをセットして、開店を待つ。
16時頃、仕事を終えて、保育園に子どもたちを迎えに行く
16時頃、仕事を終えて、保育園に子どもたちを迎えに行く。
保育園は職場から離れているので、車でも20分以上はかかってしまう。迎えに行く途中の道にあるプラタナス並木は、夏になると葉が生い茂って緑のトンネルのようになる。とてもきれいで好きな風景。
保育園から家に着くまでの間で夕食の食材を買い出しする。
この野菜のスーパーは新鮮な野菜が格安で買えるので、よく通っている。
季節になるとブドウ狩りをして楽しむ
17時頃、帰宅。
家の敷地内は遊具があり、子どもたちもそこでよく遊ぶ。
この家は夫の実家を建て替えたもので、庭先にちょっとした畑や、20~30年前から育てているブドウ棚がある。季節になるとブドウ狩りをして楽しむ。
家の裏側には大きな神社があって、休日にはよくお参りに行く。
エゾリスもよく現れるほど自然豊かな場所。
美瑛は、嫌なことがあっても気持ちをリセットできる、自分にとって特別な場所
月2~3回程度、週末に実家のある美瑛へ子どもたちと一緒に帰る。
住んでいる旭川からはそれほど遠くなく、車で30~40分ほど。美瑛は、嫌なことがあっても気持ちをリセットできる、自分にとって特別な場所。(私には、何があってもこういう安心できる場所が近くにあるけど、上京したりして東京に住んでいる人はどこでリセットしているんだろう、と不思議に思ったりする。)
実家は専業農業をしている。
畑は家から少し離れているので、車で移動して行く。父はよくトラクターに子どもたちを乗せて、一緒に畑を耕している。
実家の敷地内に両親が孫たちのために作ってくれた砂場。
ちなみに、キツネがおしっこをしに来るのを防ぐために、いつもはネットを敷いてある。
実家に戻って大好きなおばあちゃんに会うことも、とても大切な時間
実家に戻って大好きなおばあちゃんに会うことも、とても大切な時間。
後ろにあるのは、おばあちゃんが自分で食べる野菜を育てる専用のハウス。ここでおばあちゃんは家庭菜園を楽しんでいる。
(聞き手:カトウ ミワコ)
実家のある美瑛は自分にとっては特別な場所。私は2人姉妹でどちらも嫁いでしまっているけど、この土地は絶えないように将来も守っていきたいねと、姉と話したりしている。