東京の西から東へ、往復しながら営むくらし
東京都世田谷
このくらしの主
カトウ シュンさん(34歳)
北海道函館市出身・東京在住。(この写真は世田谷に住んでいた時のもの。今は江戸川区在住。)
一級建築士。妻と2人で東京に住みつつ、今後のくらしについて思案中。
撮影時期:2017年1月
朝6時半に起床。平日の朝は毎日早い。
妻が、パンとお茶を用意してくれるので、食べてから家を出る。
仕事場は自宅のある西東京の世田谷とは逆側、東東京の江東区なので、この時間に起きないと間に合わない。
落ち着いた雰囲気が故郷の函館に似ていたから
朝、家から駅に行くまでの道。
閑静な住宅街なので、低層の住宅が多く、意外と空が広い。
この地域に住むことにした、ひとつの理由は、落ち着いた雰囲気が故郷の函館に似ていたから。
最寄り駅の上野毛駅。
ここから1時間かけて毎朝通勤している。
東京ではめずらしく視界が開けていて、とても好きな景色
隣の二子玉川駅で乗り換え。
冬だと朝は空気が澄んでいるので富士山が見えて、気持ちいい。周りに高い建物もあまりなく、東京ではめずらしく視界が開けていて、とても好きな景色。
でも、この二子玉川駅から渋谷方面は電車が地下に入ってしまって景色が見られなくなってしまう。薄暗い満員電車が続くので、気が滅入る。イヤホンで音楽を聴いて気を紛らわす。
昼休み、気分転換も兼ねて、外でご飯を食べる。
スーパーかコンビニ、たまに妻が作ってくれたお弁当でお昼を済ます。近くではパンの移動販売が来ていたりもする。おしゃれな感じが東京っぽい。
相棒の鳩
エサはやらないが、そばにいてくれる
お昼によく座っているベンチ。
相棒の鳩。エサはやらないが、そばにいてくれる。
建築物などを観察しながら歩いていると楽しい
お昼ごはんを食べ終わると、余った時間で散歩をしている。
建築設計という職業柄からか、建築物などを観察しながら歩いていると楽しい。
会社の周りは団地などの大型の建物が多い。(特に会社のある江東区は大型団地の密集地帯でもある。)
住みたくはないが、建築的には整った建物もあってきれいだ。川も近くに流れていて、結構好きな風景。
大体みんなスマホを見ているので、首が同じ角度になっているのが特徴的
19時頃、会社が終わって電車で帰宅。
帰宅ラッシュの時間帯ではないので、まぁまぁ空いている。大体みんなスマホを見ているので、首が同じ角度になっているのが特徴的。他の地方に比べて吊り広告など電車の広告が多いのも、東京ならでは。
家に帰る前にスーパーへ。
帰宅しても嫁はまだ仕事をしていることが多いので、そういう場合はスーパーで適当に買ってきて夕食を済ましてしまう。もちろん時間が合えば、一緒に食べる。
平日の夜、たまに友達と飲んで帰る
平日の夜、たまに友達と飲んで帰る。
これは新宿駅西口にある思い出横丁。東京の駅には結構こういう狭い飲み屋街が多い。小さなお店がひしめき合っていて、面白い。
自由な感じがして、好きな時間
休日は自転車で出かけるのが好きだ。
二子玉川や駒沢、用賀など、近くのエリアに出かける。平日の電車移動とはちがって、自由な感じがして、好きな時間。
無機質な印象のある東京の街だが、隙間をのぞくと案外人間らしい雰囲気のところもあって、いいなと思う
近くの路地は高い建物がなく、空が開けていて好きな風景だ。
無機質な印象のある東京の街だが、隙間をのぞくと案外人間らしい雰囲気のところもあって、いいなと思う。
(聞き手・語り手:カトウ シュン)
自分にとって東京は、住環境としては正直イマイチだと思っている。でも、仕事や遊びとか、刺激が多くて、自分を成長させるにはいい場所。だから今は、まだもうちょっと東京なのかも、と思っている。