地方都市にみるスローな街ぐらし

「函館の魅力や 可能性は広いと思う」

地方都市にみるスローな街ぐらし

北海道函館

このくらしの主
ヌマタ シンノスケさん(32歳)

北海道滝川市出身、函館の学校を卒業後、関東のメーカーに就職。その後、北海道へUターンし、函館市職員となる。以前、函館市からの出向で2年間東京暮らしも経験している。
撮影時期:2018年5月~9月

最寄りの電停から路面電車に乗って仕事先へ通勤する

朝8時前、最寄りの電停から路面電車に乗って仕事先へ通勤する。

朝夕は5分おきに路面電車が走っている。函館は車社会で車通勤が多いので、通勤通学の時間でも車内は余裕がある。駐車場代なども都内と比べると格安だし、路面電車・バス通勤という選択肢もあるので、出勤でかかるストレスは低い。

ちなみに、函館では路面電車は「電車」、通常の電車は「汽車」と言う。

 

 

8時過ぎに函館市役所に着く。

建物の中は年季が入っているが、外見のレンガ色は街並みにもよく馴染んでいる。

 

 

並木通りからまっすぐ函館港が見える特別な風景

職場の窓からの風景。

並木通りからまっすぐ函館港が見える特別な風景。港まつりの時には、この窓から遮るものなく花火が見える。(花火が始まる前に帰れる方が嬉しいのだが。)

 

 

夕方、仕事が終わり、函館駅前の大門横丁に立ち寄る

夕方、仕事が終わり、函館駅前の大門横丁に立ち寄る。

定時は17時半だが、大抵は平均20時頃になる。繁忙期(予算決算の時)は特に遅い。この日は幸い早く終わったので、職場の近くにある大門横丁に立ち寄った。早めに仕事が終わった時などはここへ寄って帰る。色々な店が連なるので、選ぶのが楽しい。

 

 

別の日の仕事終わり。

キラリスという函館に新しくできた施設で、終業後に勉強会を実施した。駅前のとてもいい立地で、面白い施設も入っているのだが、テナントが空いてしまっているのが現状。

これは、有志の若手職員で集まり、なにか対策や面白いことができないかと検討をしているところ。こうした勉強会などを色々なテーマで実施している。

 

 

港まつりの日の夜、花火を見に行く。
今回は幸い、先ほどの職場の窓からではなく、会場で見ることができた。

 

 

週末はゆっくり起床し、ドライブがてらのんびりできるところに出かけることが多い

週末の朝、パン屋をはしごして朝食をとる。

週末はゆっくり起床し、ドライブがてらのんびりできるところに出かけることが多い。この日は大沼公園に行った。大沼には美味しいパン屋があり、観光客だけでなく、地元の方が集うこだわりのあるパン屋がある。車で来れば、10分で美味しいお店をいくつもはしごできる。

 

 

この日は野外ライブ鑑賞。

五稜郭公園の奉行所跡のすぐ裏手で、山崎まさよしのライブに行ってきた。おそらく2000名くらいは入るほどの大きな場所。ふだん観光公園のこの場所でコンサートもできるというのは特別感がある。

 

 

函館西部地区のバル街に行った。

バル街はチケットを買って、いろいろな店舗を食べ歩きするイベント。スペインのバスク地方を歩いて巡る楽しさを再現したい、と考えていた方が函館市内にいて広めたもので、今では全国各地で開催されるようになった。なので、実は函館が発祥。

昼でも夜でも、いろんな角度から街歩きができるなど、函館の魅力や可能性は広いと思う。

 

 

同期の友人宅の庭先でバーベキューをした

夏の暑い日には、同期の友人宅の庭先でバーベキューをした。

ビールはやはり北海道限定のサッポロクラシック。

首都圏とは異なり、30歳前後でバーベキューができるような庭付き一軒家に住めるのは、地方都市の魅力だと思っている。

 

 

車で20分程度でこんなのどかな景色が味わうことができる

赤川の水源地公園(通称ダム公園)の近くの道路。

両親がこの近くに住むこともあり、週末時々行っているエリア。すごく田舎道のように見えるが、住んでいるエリアから車で20分程度でこんなのどかな景色が味わうことができる。

 

(聞き手:ヒラサワ マコト)

 

 

函館の生活は、とくに不便さは感じず、むしろ魅力を感じることもたくさんある。なかなかうまくいかないジレンマはあるが、この「函館の良さ」をより高めること、発信する仕事に携われることを嬉しいと感じている。